パリのすてきな絵本屋さん。

すっかり秋を迎えたパリ。

街を行く人々もブーツにジャケット姿の人が目立ちます。

先週はほとんど毎日が雨。

ベビーカーを押すママには、ちょっと大変な１週間でした。

そんな雨降りの土曜日。

夏の間にぐぐんと成長した息子と娘。衣替えを終え秋冬物を着せてみると

すっかり小さくなって全てがちんちくりん（笑）

もっと寒さが厳しくなる前に急いでお買い物に行かないと！と

雨降るなかバスティーユ地区までチビ二人を連れてショッピングに出掛けました。

お目当ての靴屋さんに行くと、ちょうどお昼休み時間でドアには

３０分後に戻りますのメモ。

必死で雨の中、ベビーカーを押して来たのにがっかり....。

さて、どこで暇をつぶそうかとぶらぶらしていたところ

いつも目の前を通っては素通りしていたマンガ専門店の店先に

子供の絵本を発見。

よし、本屋さんで雨宿り決定！とお店の中へ入って行くと....

入り口付近には日本からきたマンガのフランス語バージョンやBDと呼ばれる

フランス版のマンガがずらりと並んでおり、いったい何処に子供の絵本が？

といった雰囲気....

半信半疑のまま床にある「絵本コーナー」と書かれた矢印にしたがって

奥まで進んで行くと、突然絵本やおもちゃが並ぶ

なんともアットホームな空間へ！

入り口付近のマンガコーナーは既に改装された近代建築なのですが

絵本コーナーは天井も低く昔のまま。

なんだか懐かしさを感じる店作り。

揃えてある絵本の数もさることながら、店内のあちこちに

並べられたおもちゃの数々。

天井を仰ぎ見れば、木製の自転車やモビール、

小さなおもちゃが並べられたコーナーには私たちも懐かしく思える

スーパーボールやシャボン玉。

お風呂で遊ぶゼンマイ仕掛けのおもちゃなど

子供にとっては夢の世界！

もちろん、子供だけではありません。大人の私もすっかり魅了されてしまいました。

幼かった頃に駄菓子屋さんへ行って、

お店のあちらこちらに並べられた

駄菓子やお菓子に心をワクワクさせた思い出！

まさにあのワクワクが蘇ってきました。

そしてお店の奥にある裏口から外にでると、表の道路とは打って変わって

緑が残る静かな静かなパッサージュ。

雨に濡れた不揃いの石畳み、開閉するだけでぎぎぎーっと

音をたてる古くて小さな木製のドア。

ついさっきまでいた世界から

突然まったく違う世界へ迷い込んでしまったような不思議な気分。

ほんのちょっとの雨宿りのはずが

こんな素敵なサプライズ！

靴屋さんがお昼休みで閉まってたこと、雨に降られてビチョビチョになったこと、

全然大したことではないけれど、
なんだかついてないなーと暗くなっていた土曜日の午後。
気づいた時にはそんな気分もすっかり忘れてしまっていました。

このお店、これからはお散歩ルートの一つになりそうです。

パリにいらっしゃる際には、ぜひ足を運んでみてください。

おすすめです！

Librairie BD NET
26 rue de Charonne
75011 Paris
01.43.55.50.50
Metro ８番線　Ledru Rollin

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