2012年1月20日金曜日

フランスの幼稚園

寒空のパリからこんにちわ。
今年は例年にない暖かさが続いたここパリにも、いつものキーーンとした寒さが
舞い戻ってきました。
いつもなら必須アイテムとして肌身離さず着けていた手袋にボネ(ニット帽)そして
マフラー。今年は全く出番のないまま春を迎えてしまうのかしらと思っていたのですが、
ようやく日の目をみたようです。

さて昨年12月中旬から1月3日まで続いたバカンス(ノエル休み)も終わり
うちの息子もせっせと毎日幼稚園へ通う日々が続いています。

今日はそんなパリの幼稚園(エコールマテルネル)について
少しお話をさせて頂こうかと。



こちらの公立の幼稚園。年度始めはアメリカ同様9月から。
その年の1月1日〜12月31日の間に
3歳になる子から幼稚園通いが始まります。
義務教育ではなく対象年齢になれば誰でも入れるのですが、
一つだけ条件があります。それは...おむつが取れていること!
そう、幼稚園は託児所ではなく、お勉強をするところ。というスタンスですね。
名前にもECOLE(エコール)と付いているように、
義務教育ではなくとも”学校”なのです。

クラス分けは日本と同様、
年少さん(プチセクション)、年中さん(モワイヤンセクション)、
そして年長さん(グランセクション)の3年保育。
地区によって違いますが、だいたい1クラスに25〜30人くらいです。

ざっと幼稚園の一日の流れを書くとこんな感じ。

8時20分〜40分 開門
授業
11時20分くらい 昼食
12時過ぎから14時30分くらいまで、年少さんのみお昼寝タイム。
授業
16時30分 終了



学校は週に4日。水曜日はお休みです。
日本の幼稚園と大きく違うところは↑を見てもらってもわかるように就業時間!
朝の8時40分から夕方の4時30分まで。ほぼ8時間!長〜いっ!

朝の開門時間は8時20分から40分の間だけで40分になると
ピシャっと扉は閉められてしまいます。
もちろん夕方も4時30分になるまではドアは閉じられたまま。
↓の写真のように4時20分あたりからママやパパ、そしてヌヌーと呼ばれるシッターさんがドアの前で待機。
これは10分くらい前の状態、これから徐々に増えて行ってドアが開く頃には
前に進めないくらいの人だかりになり、ドアが開いた瞬間にドドドーッと校内に流れ込み
各々の子供達の教室へお迎えに行くのです。
(ちなみに公立の学校には必ずフランス国旗が掲げられています。Vive la France!!)

昼食はカンティーンと呼ばれる食堂で皆と食べてもいいし、一度お家に帰って
食事をして午後からまた登校しても良しとなっています。

教室の中はこんな感じ。

右に見えるイスが先生のイスでちゃんと黒板もあります。
息子の学校では教室の中に四角いテーブルが6台くらいあり、そこに4人ずつで座り
お絵描きをしたり、切り絵をしたりしているようです。
この写真だけじゃわかりずらいですが、教室の中には天井から
子供達の作品が吊るされていたりととってもカラフル。


学校が終わった16時30分〜18時30分までは学童保育(centre de loisir)が
校内であり、学校の先生達とはまったく別の人たちが市から配属され、
あらかじめ申し込んでおけば、
おやつを食べたり、お絵描きをしたりと子供たちのお世話をしてくれます。
この学童保育は学校がお休みの水曜日も実施されていて、
水曜日には近くの公園に行ったり、美術館に行ったりと
お外に探検にいくこともあるようです。

これだけ充実していても
公立の学校の学費は無料!親が支払うのは給食費、
そして学童保育に預けた場合はそちらの保育料のみ。
値段も両親の収入によって決められます。
フランスに住む全ての人に教育を受ける権利が与えられている訳ですね。

今回はざざざーっと1日の流れだけをご紹介しました。
次回は学校行事や授業内容なんかもご紹介しますね。


こちらは学校の園庭。この日は学校のお祭りの日だったので、保護者の姿も。

はい、今日もお疲れさまでしたー。
おやつ片手に家路つきます。















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